総合外来
精神症状を持つ患者を診る際の心得―プライマリ・ケア医へのメッセージ
加藤 温
1
1国立国際医療センター精神科
pp.490-492
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100362
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プライマリ・ケアの現場での日常臨床において,精神科的対応が必要とされるケースは決して少なくない.こうした場合,プライマリ・ケア医はどうするか.実際にはすぐに「精神科を受診するように」とは,なかなかいえないのが現状ではないだろうか.
患者のみならず,むしろ医師のほうが「精神科」に対する敷居の高さを感じていることも少なくない.幻覚・妄想を認める場合はすぐに紹介するとしても,抑うつ症状や不安,不眠などであれば,まずは自ら精神科薬を処方し,それでもなかなかうまくいかない時に,精神科へ紹介するというケースが多いのではないだろうか.プライマリ・ケア医は精神症状を呈する患者にどのように対応し,どのようなことに留意して精神科へ紹介すればよいのだろうか.
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