特集 日常診療に求められるリハビリテーション
知っておきたいリハビリテーションの流れ
認知リハビリテーション
原 寛美
1
1相原病院総合リハビリテーションセンター
キーワード:
認知リハビリテーション
,
認知機能障害
,
記憶障害
,
半側空間無視
,
ゲルストマン症候群
Keyword:
認知リハビリテーション
,
認知機能障害
,
記憶障害
,
半側空間無視
,
ゲルストマン症候群
pp.998-1000
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100213
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認知リハビリテーションとは?
脳血管障害や頭部外傷を原因とする大脳損傷により,認知機能(J1)が障害された時,その改善のために,適切にデザインされたリハビリテーション(以下,リハ)が実施される.身体機能障害だけではなく,日常生活上に不可欠な認知機能の側面に注目して,その障害像を評価し,リハプログラムを立てることが求められる.失語症に対するリハは従来からその効果とともに知られている.
近年,記憶障害,注意障害,遂行機能障害(前頭葉損傷などによる思考と行為の障害)に対する認知リハが,その方法論と効果が認められ,着目されている.本稿では,記憶障害,半側空間無視,ゲルストマン症候群を取り上げて,その認知リハの概略を示す.
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