特集 学校医をたのまれたら
学校医として,まずすること
夏が近づきました.合宿,修学旅行前の健康相談です
岩田 祥吾
1
1南寿堂医院
キーワード:
健康相談
,
学校
,
養護教諭
,
家庭
,
コミュニケーション
Keyword:
健康相談
,
学校
,
養護教諭
,
家庭
,
コミュニケーション
pp.894-897
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100189
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今こそ健康相談
健康相談は学校医の業務として明記されていますが,学校医や学校側の都合であまり行われていませんでした.しかし学校現場でのさまざまな事件や事故が後を絶たない今の時代,児童生徒の心身の健康を守る「切り札」として重視されつつあります.日本医師会も2002年の答申において,健診オンリー主義から積極的に健康教育・健康相談へシフトすることを提言しており1),今後の健康相談業務の活性化は必至です.
健康相談の定義
学校保健法第7条に「学校においては,健康診断の結果に基き,疾病の予防処置を行い,又は治療を指示し,並びに運動及び作業を軽減する等適切な措置をとらなければならない」.また第11条に「学校においては,児童,生徒,学生又は幼児の健康に関し,健康相談を行うものとする」とあります.
すなわち,学校生活や学校行事を安全かつ有意義に行うための狭義の健康相談と,児童生徒の心身の訴えに対し早期に対応しようとする前向きな健康相談があるわけです.そして健康相談を効率的に行うためには,学校医と養護教諭・保護者のコミュニケーション(J1)が必要不可欠です.
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