JIM Report
卒後臨床研修必修化における精神科研修で何を学ぶべきか
加藤 温
1
1国立国際医療センター精神科
pp.240-241
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100082
- 有料閲覧
- 文献概要
2004年度から医師の卒後臨床研修が必修化され,精神科研修(1カ月以上)も含まれることになった.厚生労働省から研修目標が示されており,精神科領域では,統合失調症,うつ病,痴呆については担当医として受け持ち,レポート提出が求められている.これらを踏まえたうえで,実際にどのような研修とすべきかについて,現在でもさまざまな議論がなされている.
当院では,今回の卒後臨床研修必修化に先立ち,2001年度より,プライマリ・ケア医としての臨床能力獲得を目標とした「Generalist養成コース」を新設し,2年間の初期研修期間のうち6週間の精神科研修を必修としている.内容は,外来研修(新来患者の予診など),病棟研修(入院患者の担当),コンサルテーションリエゾン研修(他科からの依頼患者の予診など)からなる.今後の必修化時代においては,短い研修期間なので,学ぶべき内容をいかに絞れるかがポイントとなる.
筆者は以前より,当院の総合診療科をローテート中の研修医に精神科の講義をしているが,その経験から,卒後研修必修化における精神科研修で何を学ぶべきかについて考えてみたい.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.