What's your diagnosis? [26]
忘れた頃にやって来る
川城 麻里
1
,
川島 篤志
1
,
由良 守
1
,
藤本 卓司
1
1市立堺病院総合内科
pp.95-97
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100046
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病歴
患者:二児の母親である32歳女性.主婦.
主訴:発熱,腹痛,下痢.
現病歴:入院4日前より発熱,腹痛を伴う水様下痢(10数回/日)が出現したため,近医1を受診し整腸剤などを処方された.症状は改善せず,入院前日と当日に近医2を受診した.点滴を受けたが軽快せず,入院前日の炎症所見が高値(WBC 24,300/μl,CRP 12 mg/dl)であったため,当院救急外来を紹介受診した.
Review of Systems:39.0℃の高熱が持続.悪寒戦慄なし.盗汗なし.腹痛;急性の発症(suddenという感じではない),左側腹部で持続的,増強傾向,粘血便や黒色便なし.悪心あり,嘔吐なし.上気道症状なし.生ものや古いもの摂取なし.周囲に同症状者なし.渡航歴なし.ペットなし.月経周期 整.不正性器出血や帯下の変化なし.
既往歴・家族歴:特記事項なし.アレルギー:なし.喫煙・飲酒歴:なし.投薬:近医1より;乳酸製剤,ロペラミド,メトクロプラミド 4日間,スコポラミン頓用.近医2より;クリンダマイシン 2回分.
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