増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル
外傷編
小児の外傷
小児の肘外傷/[COLUMN]骨端線離開は忘れた頃にやってくる
岡田 慶太
1
Keita OKADA
1
1東京大学医学部附属病院整形外科
pp.620-627
発行日 2021年5月25日
Published Date 2021/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202032
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上腕骨顆上骨折
上腕骨顆上骨折を疑う事前情報
転倒や転落の際に手をついて受傷することで生じる骨折である.特に滑り台や雲梯など高所からの転落後に肘に痛みが出現し,上肢を動かさない時は上腕骨顆上骨折を疑う.受傷直後は腫脹が軽度なこともあるが,時間とともに腫脹が目立つようになる.
肘内障でも上肢を動かさないため,鑑別診断に挙がるが腫れることはない.肘周辺が腫れている時はまず骨折を疑うべきである.
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