コーヒーブレイク
あの頃……のその後
大西 崇規
1
1大阪北逓信病院臨床検査室
pp.61
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101700
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一般検査室で勤務する臨床検査技師はよく患者さんから「おしっこの先生」と呼ばれることがある.別におしっこの治療をするわけではないのだが,当たらずとも遠からずの気がする.
当院の一般検査室は新人が担当しているためか効率の問題からか,脳脊髄液,精液などのメランジュールを用いる検査は,血液検査室で行っていたので大変助かった.しかし,喀痰の塗抹染色〔グラム染色(Gram stain)とチール-ネルゼン氏染色(Ziehl-Neelsen stain)〕や糞便検査(潜血検査,寄生虫など)それに蓄尿の蛋白質と糖との定量,フェノールスルフォンフタレイン排泄試験(phenolsulfonphthalein excretion test),フィッシュバーグ濃縮試験(Fishberg concentration test),穿刺液(胸水,腹水)検査などが主な仕事であった.件数からいえば圧倒的に尿検体が多いわけだからやっぱり「おしっこの先生」なのかも.
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