画像診断
急激な嚢胞内出血をきたした良性出血性腎嚢胞
池田 稔
1
,
北城 守文
1
,
石井 龍
1
,
辻 祐治
1
1福岡大学医学部泌尿器科学教室
pp.539-542
発行日 1990年6月20日
Published Date 1990/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904642
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症例 61歳,女性.
主訴 右季肋部痛.
家族歴・既往歴 特記すべきことなし.
現病歴 1989年5月18日誘因なく右季肋部痛,悪心,嘔吐が出現し,近医内科を受診したが疹痛が激しく入院となった.鎮痛剤の使用により入院4日目には疼痛は軽減したが,この間に血色素量は14g/dlから8g/dlまで低下し輸血を受けた.CT,超音波検査にて右腎上方の腫瘤を指摘され,同年5月31日福岡大学病院内科に精査目的で転院となった.
入院時現症 右上腹部に呼吸性移動のない表面平滑な腫瘤を触知し,圧痛を認めた.
検査所見 血色素量12.5g/dl.赤沈1時間値26mm.C反応性蛋白(2×).
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