増刊号特集 泌尿器科 病棟管理マニュアル
Ⅱ.ベッドサイド検査の実際
尿失禁:鎖膀胱尿道造影・パッドテスト
島田 誠
1
Makoto Shimada
1
1昭和大学横浜市北部病院泌尿器科
pp.78-82
発行日 2002年3月30日
Published Date 2002/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904582
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1 はじめに
尿失禁はQOL疾患であり,わが国では受診率が極端に低く患者数が限られるが,社会的啓蒙が進んでいる現状より,今後急速に増加していくであろうことが予想される。
ここでは尿失禁の診断においてもっとも基本的な検査である鎖膀胱尿道造影とパッドテストについてその手技と診断について解説する。鎖膀胱尿道造影は1953年にHodgkinsonによって紹介された方法であり,すでによく知られているが施設によってはその方法がまちまちである。簡単であるが異物を挿入する侵襲のある検査であり,熟知して正しく行われることが大切である。
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