増刊号特集 泌尿器科病棟マニュアル—ベッドサイドの検査と処置・私はこうしている
ベッドサイド検査の実際
鎖使用膀胱・尿道造影の実際
執印 太郎
1
1横浜市立大学医学部泌尿器科学教室
pp.66-67
発行日 1995年3月30日
Published Date 1995/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901435
- 有料閲覧
- 文献概要
1 鎖使用膀胱・尿道造影の目的
鎖使用膀胱・尿道造影(chain cystogram)は女性の腹圧性尿失禁の際に,補助的な画像診断法として用いられる。この検査によって膀胱尿道移行部,特に後部尿道膀胱角(posterior urethrovesical angle, P.U.V.angle)を測定して膀胱及び尿道が,形態上でも腹圧性尿失禁の原因となっているかを確認する。しかしながら腹圧性尿失禁の診断は尿流動態検査(urodynamic study)や尿禁制定量テスト(pad-weighing test)を併用して,総合的に判断を行う必要がある。
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.