米国泌尿器科事情・5
米国での医師免許取得への道(1)
篠原 克人
1
1カルフォルニア大学医学部泌尿器科
pp.76-77
発行日 1998年1月20日
Published Date 1998/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904454
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さて,今回は米国での医師免許の取得についてお話ししようと思います。ご存じのように日本とアメリカでは医師免許の互換性がありませんから,アメリカで臨床に携わろうとするためには医師免許を取り直すことが必要です。医師免許は州ごとに異なっていて,たとえばカリフォルニアからニューヨークに引っ越したとすると,前の州のライセンスは使えませんから取り直すことになります。もっとも,州同士ではかなり互換性があるので試験を受け直す必要はなく,必要な書類と時に面接試験くらいで取得できます。しかし,州によってはライセンス取得に必要なレジデントの期間が1年から3年までとまちまちなので,最悪の場合はレジデントを追加しなければなりません。また,試験を受け直す必要のある州もあります。
では,日本から来て医師免許を取得するためにはどういったものが必要でしょうか。まず免許取得前のトレーニングをアメリカで受けなければなりません。このトレーニングを受けるためにはECFMGの証明書が必要です。
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