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プロフィール
私は地元長崎の高校を卒業した直後の2011年4月に渡豪し,表に示した進学過程を経て,2019年6月にメルボルンのスウィンバーン工科大学(Swinburne University of Technology)のOT養成のための大学院修士課程プログラムを修了した.そして,同年7月にオーストラリア医療従事者登録機関(The Australian Health Practitioner Regulation Agency:AHPRA)に登録され,オーストラリアのOT免許を取得し,同時にメルボルンにある民間のヘルスセンター(Soaring Health Sports, Wellness & Community Centre)に入職した.現在は同社のOTと研究・教育オフィサーを兼務し,臨床業務と研究活動ならびに新人・若手職員の教育に携わっている.加えて,今年度からスウィンバーン工科大学の学費免除奨学金に採択され,保健学系大学院博士課程〔Doctor of Philosophy and Graduate Certificate of Research and Innovation Management (Health Science)〕に進学し,「遠隔リハビリテーションと目標設定に関する研究」を開始している.副指導教員は東京工科大学作業療法学専攻の友利幸之介先生にお願いしており,今後はオーストラリアと日本との国際共同研究に発展させていく予定である.
友利先生にお声がけいただき,共著者として参画した総説論文の掲載をきっかけに本誌編集者から依頼を受け,「海外でセラピストとして働くこと」というテーマで3回の連載記事を執筆させていただくこととなった.今回はその1回目で「オーストラリアで免許を取得するまで」と題し,上記のプロフィールの経緯や経過,また,自身が経験してきたオーストラリアでのOT養成教育の実状等について紹介する.
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