学会印象記
第97回米国泌尿器科学会(AUA)印象記
鈴木 和浩
1
1群馬大学医学部泌尿器科
pp.650-651
発行日 2002年7月20日
Published Date 2002/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903590
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昨年の9月に起きた同時多発テロ以来,アメリカへの渡航に関してはさまざまな不安や憶測が付きまとうなか,フロリダ州オーランドにおいて第97回AUA Annual Meetingが5月25日から30日に開催されました。ニューヨークのブルックリン橋や自由の女神が攻撃の対象となっているといったニュースが流れるなど,渡米する前から不穏な雰囲気でした。実際に,アメリカ国内の空港ではセキュリティーチェックが非常に厳しく,手荷物の検査では筆箱の中にいたるまですべてチェックされ,bottled waterは実際に少し飲んでみろ,という要求もありました。身体検査では靴を脱ぎ,検査官は靴のなかもスキャンするという念の入れかたです。これまでのアメリカ国内線といえば,チェックインの際に,「見知らぬ人から何かあずかったりしなかったか」などの数個の質問に,首を横に振りながら"no"と返事をしていれば,バス感覚で乗れたものでしたが,今回は簡単にはいかず2時間前にチェックインしていないと本当に不安になるという具合でした。しかし,こうした厳しいチェックのおかげで何事もなく帰国できたので感謝しています。
AUAのAnnual Meetingは世界最大と称されている学会で,世界中の泌尿器科医の祭典となっています。
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