増刊号特集 泌尿器科手術における合併症管理のすべて
Ⅱ.術式別にみた術中・術後合併症の管理
A.尿路内視鏡手術
3.経皮的腎(尿管)砕石術(PNL)
経皮的腎(尿管)砕石術(PNL)
佐藤 大祐
1
,
澤村 良勝
1
,
松島 正浩
1
Daisuke Sato
1
1東邦大学大橋病院泌尿器科学第2講座
pp.58-62
発行日 2001年3月30日
Published Date 2001/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903185
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1 はじめに
経皮的腎(尿管)砕石術(percutaneous nephroureterolithotomy:PNL)は,体外衝撃波結石破砕術(extracorporeal shock wave lithotripsy:ESWL)が普及するまでは多くの施設で行われてきたが,現在ではESWLとの併用療法の1つとして位置づけられることが多い。ESWLだけで,すべての結石が治療できるわけではなく,PNLや経尿道的尿管砕石術(transurethral ureterolithotomy:TUL)などの技術を持っていなければ十分な治療はできず,現時点ではまだ,PNLに負うところも大きいと思われる。
PNLは,開腹手術に比較すると侵襲性の面では格段に小さいが,やはり観血的手術の要素が色濃く,合併症を中心に注意点,問題点を分析してみた。
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