増刊号特集 泌尿器科手術における合併症管理のすべて
Ⅱ.術式別にみた術中・術後合併症の管理
A.尿路内視鏡手術
2.経皮的腎孟形成術
経皮的腎孟形成術
持田 蔵
1
,
内藤 誠二
1
Osamu Mochida
1
1九州大学大学院医学系研究科泌尿器科分野
pp.53-57
発行日 2001年3月30日
Published Date 2001/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903184
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1 はじめに
腎孟形成術は,かねてより創意工夫されさまざまな手術法が施行されてきた。近年,endourologyの発達,普及に伴い経皮的腎孟形成術としてendopyelotomy(内視鏡下腎孟切開術)が行われる機会が増加してきている。
Endopyelotomyは,1943年にDavis1)が発表した"intubated ureterotomy"を基に,1983年にWickhamら2)によって初めて報告された。以後,急速に普及し,手術法もさまざまなものが登場し,手術成功率は開放手術と同程度にまで向上してきた。手術方法・千術手技ならびに術後成績の向上は認められるものの,依然として手術にまつわる合併症も多岐にわたり報告されるようになってきた。
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