印象記
第2回国際皮膚病理シンポジウムに参加して
西川 武二
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科
pp.879-881
発行日 1981年9月1日
Published Date 1981/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202502
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第2回国際皮膚病理シンポジウムはSherlockian DermatopathologySymposiumと称し,昭和56年7月12日より15日までの4日間,ロンドン市内の一流ホテル,GrosvenorHouse Hotelの地下大ホール(Thegreat room)を借り切って行われた.主催はロンドン大学のDrs. WilsonJones, Blackおよびニューヨーク大学のDr. Ackermanらで,彼らを含め46名の講師陣と500名弱の聴講者が参加した.筆者はかつての研究室の同僚Dr. Blackから水疱症のセッションのパネルメンバーとして「天疱瘡と補体」についての講演を要請され,Royal wedding (チャールズ皇太子およびダイアナ・スペンサー嬢の御成婚)を間近に控えたロンドンへ飛び,講習会に参加したので,その印象を簡単にまとめてみた.
本会は一種の教育講習会で,はじめの2日間は皮膚病理一般から選択したテーマが解説され,残り一日半は近頃話題の多いリンパ腫,水疱症および結合織疾患,メラノーマに焦点をしぼったテーマであり,各セッションとも演者の講演後にはパネルメンバーあるいはフロアーからの質疑を必ず含むというものであった.ホールを囲む階上の廊下の壁には薬品,顕微鏡,教育スライド,医学書の展示と並んで,14題の学術展示(慶大,橋本らを含む)が飾られ,また一角にはコーヒースタンドが特設されていた.
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