病院めぐり
NTT東日本関東病院泌尿器科
亀山 周二
pp.86
発行日 2000年1月20日
Published Date 2000/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902837
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当院はJR山手線,五反田駅より徒歩7分,池田山公園に隣接し,閑静な住宅街に位置している。NTT関東病院といっても,まだ余り周知されていないと思われる。1999年7月より,従来の日本電信電話株式会社(NTT)が持ち株会社と事業会社3社に再編成されたのに伴い,当院はNTT関東逓信病院からNTT東日本の医療・健康管理センタの一部門として再出発した。もちろん職域病院としてだけでなく,1986年の保険医療機関の指定以来,地域の基幹病院となっている。当病院の歴史は,戦後の行政改革の歴史そのものといえる。戦後,逓信省は郵政と電気通信省に分割され,以前より飯田橋にあった東京逓信病院は郵政省に所属することとなった。電気通信省は独自の病院を新たに建設することになり,ここに初めて関東逓信病院が誕生し,1952年(昭和27年)1月から診療が開始された。
佐々貫之病院長のもと,泌尿器科は開院当初から独立した科として発足した。東京大学泌尿器科初代助教授の大越正秋先生が初代部長として就任し,1965年7月に慶應義塾大学教授に転出されるまで,数々の臨床的業績を残された。そのあとを生亀芳雄先生が1984年まで,さらに小川秀彌先生が1999年3月まで部長職を引き継がれた、同年4月より亀山が第4代部長として着任した。
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