連載 病院めぐり
NTT東日本関東病院
安水 洸彦
pp.837
発行日 2001年7月10日
Published Date 2001/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904388
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NTT東日本関東病院の旧名は関東逓信病院です.昭和24年,逓信省の郵政省と電気通信省への分割時に逓信省附属の医療機関もほとんど平等に二分されました.東京逓信病院は郵政省,大阪逓信病院は電気通信省管轄という案配です.その後,首都東京に電気通信省(昭和27年より日本電信電話公社:電電公社)管轄病院のセンター施設設置が計画され,昭和27年に設立されたのが関東逓信病院です.欧米先進国の病院を範として昭和33年に完成した旧病院の内部設備は当時「東洋一」と謳われ,この建築・設計を担当した国方秀男氏は昭和33年度日本建築学会学会賞を受賞したそうです.その後の電電公社民営化による日本電信電話株式会社(NTT)の誕生,さらにNTT分割により現在の病院名となっています.また昨年11月には地上12階地下4階の新病院が完成し,施設,設備も一新されました.産婦人科初代部長は篠原弘蔵博士で,以下,松本清一博士,街風喜雄博士,塚田一郎博士,小尾俊一博士と続き私が6代目となります.
当院は山手線五反田駅より桜田通り(国道1号)を上がって徒歩6〜7分のところに位置し,25診療科を有する総合病院です.近辺には池田山公園,明治学院大学,清泉女子大学,東大医科学研究所,国立自然教育園などがあり,都心にしては緑が多いところです.
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