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セミナー 泌尿器科領域の最新の薬物療法・4
癌化学療法に伴う悪心,嘔吐に対する治療
Management of Chemotherapy:Induced Nausea and Emesis
細木 茂
1
,
宇佐美 道之
1
Shigeru Saiki
1
1大阪府立成人病センター泌尿器科
キーワード:
セロトニン受容体拮抗薬
,
嘔吐中枢
,
遅延型嘔吐
Keyword:
セロトニン受容体拮抗薬
,
嘔吐中枢
,
遅延型嘔吐
pp.311-315
発行日 1999年4月20日
Published Date 1999/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902643
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癌化学療法に伴う悪心,嘔吐は,最も患者を苦しめる副作用の1つであり,これらに対する治療は重要である。近年の悪心,嘔吐機構の解明に伴い,特異的な制吐剤の開発が活発に行われるようになった。セロトニン受容体拮抗薬は,癌化学療法に伴う悪心,嘔吐を特異的に抑制する。しかし,セロトニン以外の嘔吐刺激には対応できないため,制吐効果が完全ではなく,制吐作用を有する他の薬剤との併用治療が必要である。
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