増刊号特集 泌尿器科画像診断
Ⅲ.疾患別画像診断
4.先天異常
(4)尿道
尿道下裂
島田 憲次
1
,
細川 尚三
1
,
東田 章
1
,
森本 康裕
1
Kenji Shimada
1
1大阪府立母子保健総合医療センター泌尿器科
pp.258-259
発行日 1999年3月30日
Published Date 1999/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902603
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1 はじめに
尿道下裂は外尿道口が本来の亀頭部先端ではなく,それより近位の陰茎あるいは陰嚢,会陰部に開口する先天性尿道形成不全である(図1)。
男子外陰部の異常としては頻度が高く,男子出生150〜300人に1人の割合で発生する。多くの場合は陰茎の腹側への屈曲を伴い,勃起すると屈曲はより著明となる。このため,外観上の問題だけでなく立位排尿や腟内射精,あるいは性行為そのものも不可能となる。
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