増刊号特集 泌尿器科診療の最新スタンダード―平成の常識は令和の非常識
小児泌尿器疾患
尿道下裂
岡和田 学
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院小児外科・小児泌尿生殖器外科
pp.225-227
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206897
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以前の常識
・一期的手術を早期(1歳頃)に行うことが推奨されてきた.
・亀頭の先端からの排尿の獲得が将来の性交渉のためにも重要だとされ,亀頭部先端までの再建手術が推奨されてきた.
現在の常識
・陰茎部の皮膚発育の状態により適切な手術時期に幅があり,一般的に手術は2歳から3歳頃に行われている.
・発生時に尿道を形成する組織が遺残した索状組織の有無により,一期的手術で行うか二期的で行うかが選択される.
・立位での排尿機会の減少,亀頭先端部の術後合併症を避けるため,亀頭部先端までの再建手術は必ずしも必要とされない.
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