病院めぐり
北野病院泌尿器科
吉田 徹
pp.362
発行日 1998年4月20日
Published Date 1998/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902333
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財団法人田附興風会は大正14年,長年苦しんだ膿胸を外科治療で癒された田附政次郎氏が京都帝国大学医学部の学術研究に資することを目的として提供した寄付金により設立された。北野病院の名称は当時の關一大阪市長により選定され,大阪市から用地の提供を受けて,昭和3年2月29日に120床をもって開院した。第二次世界大戦の際に戦災を受けて一時閉院し,戦後は占領軍によって接収されたが,昭和25年に接収は解除され再開院となった。現在は標榜診療科16科,常勤医師104名,741床の総合病院として常に設立の経緯を銘とし,地域に密接した高度な医療を心掛けている。
現在の病院の建物は,開院当時からの本館のほか,昭和37年に増築された新館,昭和56年に増築された西館の3つの建造物からなるが,増改築を繰り返した結果,非常に複雑な構造となっている。しかし,現在の病院敷地の北側に地上14階,地下3階,741床の新病院建設の計画が現在進行中であり,2001年には新たな出発を迎える予定である。
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