増刊号特集 膀胱全摘除術と尿路変向術のすべて
Ⅵ 術後管理と合併症対策
4.術後合併症とその対策
尿路合併症
魚住 二郎
1
Jiro Uozumi
1
1九州大学医学部泌尿器科
pp.279-283
発行日 1998年3月30日
Published Date 1998/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902305
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はじめに
尿路変向術の歴史は長く,尿管皮膚瘻にはじまり,回腸導管に代表される失禁型の尿路変向術,これに続いてコックパウチ,インディアナパウチをはじめとする種々の尿禁制型の尿路変向術が考案された。さらに,適応症例は限定されるものの尿道排尿型の尿路変向(尿路再建)術が行われるようになった。"Simple is best"というのが手術の原則であり,手術手技が複雑になるほど合併症の種類や頻度も増えることになる。
本稿では,尿失禁型,尿禁制型,尿道排尿型の代表的な尿路変向術における主な合併症とその対策について概説する。
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