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特集 泌尿器悪性腫瘍の治療指針―私たちはこうしている
腎盂・尿管腫瘍の治療指針
Treatment guideline for renal pelvic and ureter tumors
魚住 二郎
1
,
真崎 善二郎
1
Jiro Uozumi
1
,
Zenjiro Masaki
1
1佐賀医科大学泌尿器科
キーワード:
腎盂・尿管腫瘍
,
後腹膜鏡下腎尿管全摘術
,
腎保存手術
Keyword:
腎盂・尿管腫瘍
,
後腹膜鏡下腎尿管全摘術
,
腎保存手術
pp.596-600
発行日 2003年7月20日
Published Date 2003/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100933
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画像検査や内視鏡検査により病変の局在診断,病期診断を行い,腫瘍発生部位,grade,stageによって治療法を選択する。上皮内癌には抗癌剤やBCGの注入療法を行う。単発の表在性腫瘍は内視鏡による切除が選択肢となる。StageⅠ,Ⅱの腎盂・尿管腫瘍では,後腹膜鏡下腎尿管全摘を行う。StageⅢ,Ⅳの腎盂腫瘍,上・中部尿管腫瘍では腰部斜切開による腎摘除と下腹部正中切開による下部尿管摘除を行う。StageⅢ,Ⅳの下部尿管腫瘍では腎摘除を後腹膜鏡下に行い,下部尿管摘除は観血的に行う。StageⅢ,Ⅳの多発性腎盂・尿管腫瘍では,経腹腔的に腎尿管全摘を行う。単腎症例,同時両側発生例などでは,内視鏡による切除や尿管摘除などによって腎温存手術を試みる。
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