Japanese
English
特集 泌尿器科領域における分子生物学の臨床応用:診断編
腎細胞癌の分子生物学的診断—分子生物学的手法による腎細胞癌の発生予測と生物学的悪性度評価
Molecular Biological Diagnosis of Renal Carcinomas
冨田 善彦
1
Yoshio Tomita
1
1新潟大学医学部泌尿器科
キーワード:
腎細胞癌
,
VHL遺伝子
,
c-met遺伝子
Keyword:
腎細胞癌
,
VHL遺伝子
,
c-met遺伝子
pp.207-212
発行日 1998年3月20日
Published Date 1998/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902251
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
腎細胞癌では他の悪性腫瘍に見出された遺伝子異常はいずれも普遍的なものではなく,免疫化学的に血清中に検出されうる特異的な腫瘍マーカーが存在しないために,分子生物学的診断の応用範囲は狭いといわざるをえない。本稿では,発生の予測(発生リスクの検討)に利用できると思われるVHL遺伝子,c-met遺伝子,また腫瘍の生物学的悪性度の評価に関係する可能性のあるいくつかの分子について述べる。
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.