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特集 泌尿器科領域における分子生物学の臨床応用:診断編
膀胱癌の分子生物学的診断—尿中剥離細胞および摘出組織を用いた膀胱癌の分子生物学的診断
Molecular Diagnosis of Bladder Cancer Utilizing Exfoliated Cancer Cells and Resected Tumor Tissues
金山 博臣
1
,
横田 欣也
1
,
香川 征
1
Hiroomi Kanayama
1
1徳島大学医学部泌尿器科
キーワード:
膀胱癌
,
テロメラーゼ
,
マトリックスメタロプロテイナーゼ
Keyword:
膀胱癌
,
テロメラーゼ
,
マトリックスメタロプロテイナーゼ
pp.183-192
発行日 1998年3月20日
Published Date 1998/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902249
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近年,泌尿器癌においても分子生物学的研究が活発に進められ,発癌や浸潤転移のメカニズムに関わる遺伝子・分子が明らかになり,分子生物学の臨床応用も可能になりつつある。特に膀胱癌の診断においては,非侵襲的な分子生物学的膀胱癌診断や分子生物学的悪性度診断への応用が期待される。われわれは,尿中 離細胞におけるテロメラーゼ活性測定を用いた癌診断の臨床応用について,また摘出組織を用いたRT-PCR法によるMMP-2・TIMP-2・MT1-MMP遺伝子発現定量による悪性度診断の臨床応用について検討を行い,有用性が示唆された。今後,膀胱癌における分子生物学的診断の臨床の場への導入が期待される。
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