増刊号特集 術者からみた局所解剖
Ⅵ その他
3.腎血管に対する手術
関 利盛
1
,
小柳 知彦
1
Toshimori Seki
1
,
Tomohiko Koyanagi
1
1北海道大学医学部泌尿器科
pp.264-269
発行日 1997年4月30日
Published Date 1997/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902067
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腎血管に対する手術に必要な局所解剖につき解説する。対象となる疾患は,腎動脈瘤,腎動脈狭窄,腎動静脈瘻,ナットクラッカー症候群などがあげられる。手術としては,体内で腎血管を修復するバイパス術および腎静脈トランスポジション(renal vein transposition)などがあげられ,また,体外で腎血管を修復する体外腎血管形成術+自家腎移植術があげられる。ここでは腎への到達および腎血管の露出・剥離に必要な解剖を解説するとともに,血管グラフトとして用いる内腸骨動脈あるいは大伏在静脈についても解説する。
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