増刊号特集 術者からみた局所解剖
Ⅴ 泌尿器科手術に必要な腸管の局所解剖
自然排尿型代用膀胱
山中 望
1
,
下垣 博義
1
,
後藤 紀洋彦
1
,
川端 岳
1
,
坂野 茂
2
,
中野 正人
2
,
滝 吉郎
2
Nozomu Yamanaka
1
1神鋼病院泌尿器科
2神鋼病院外科
pp.229-233
発行日 1997年4月30日
Published Date 1997/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902061
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
腸管を利用した自然排尿型尿路変向術は,従来の回腸導管や尿管皮膚瘻などの失禁型尿路変更術に比し術後のQOLが著しく向上することから急速に普及し,近年では膀胱全摘後の尿路変向術の重要な選択肢のひとつになった。その手術方法は多彩で,利用腸管の種類,パウチ形成方法.尿管腸吻合法などの違いにより,現在までに十数種類の方法が考案され,修正されつつ現在にいたっている。本稿では,代表的な手術方法を概説し,それらの手術を遂行するために必要な局所解剖について解説する。
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.