増刊号特集 術者からみた局所解剖
Ⅰ 上部尿路・副腎系の局所解剖
2.腎臓
経胸腹的腎摘出術
寺島 保典
1
Yasunori Terashima
1
1日本医科大学泌尿器科
pp.43-47
発行日 1997年4月30日
Published Date 1997/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902028
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経胸腹的腎摘出術に必要な局所解剖について解説する。経胸腹的アプローチの対象となる主な疾患としては,腎腫瘍,副腎腫瘍,下大静脈の腫瘍塞栓,後腹膜リンパ節腫大などである。この術式の特徴は腹腔,後腹膜腔の良好な術野の展開が得られることである。また,胸腔内下大静脈の展開も得られる。腎摘出術に関する腎の局所解剖については他稿に譲り,本稿では特に体表面より後腹膜腔までのアプローチに関する局所解剖について解説する。
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