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特集 食道静脈瘤手術
直達手術の術式と適応
食道離断術(経胸経腹法)
Transthoracic esophageal transecticn with esophago-gastric devascularization (Sugiura Procedures)
杉浦 光雄
1
,
八木 義弘
1
,
谷 尚志
1
,
二川 俊二
2
,
深澤 正樹
2
Mitsuo SUGIURA
1
1順天堂大学医学部第2外科
2東京大学医学部第2外科
pp.183-188
発行日 1982年2月20日
Published Date 1982/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207886
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はじめに
著者らの食道静脈瘤に対する治療手技は経胸的食道離断術(杉浦法)1-3),Hassab手術4,5),経腹的食道離断術,食道内視鏡下硬化剤注入法6-9),経脾経肝門脈副血行路栓塞法10-12)であり,これらの適宜の組み合わせを行つているのが現状である.食道内視鏡下硬化剤注入は直達手術(食道離断術)後の静脈瘤再発例と手術適応外の肝障害例に行つている.
著者らが行う経胸的食道離断術は胸腔内操作として中下部食道血行遮断,食道離断と,腹腔内操作として脾摘除,腹部食道,胃噴門部血行遮断,選択的迷走神経切離,幽門成形の組み合わせであり,胸腔内操作と腹腔内操作を同時に行うのを1期手術,時期を変えて胸腔内操作,腹腔内操作を別々に行うのを2期分割手術と称している.
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