特集 術後1週間の患者管理
Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理
12.そのほかの手術
腎摘出術
真下 節夫
1
1北里大学医学部泌尿器科
pp.245-247
発行日 1995年10月30日
Published Date 1995/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902056
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腎摘出術といっても種々の摘出方法,皮膚切開,および到達法があるので,各症例によってその適応,選択が異なっている.術前検査では呼吸機能,循環器系の精査はもちろん,全尿路系の形態と機能に関しては十分な検索を行っておかなければならない.一般的には血清クレアチニン値,IVP,クレアチニン・クリアランスなどを検査し,少しでも問題がありそうな場合にはレノグラムまたは腎シンチフォトグラムなどの分腎機能検査や,場合によっては一時的な透析療法も考慮しておかなくてはならない.合併症のない安定した術後経過を期待するためには,十分な術前検査および術前検討,それにつづいて正確で注意深い手術を行うことが大切である.
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