増刊号特集 前立腺疾患'96
前立腺癌
診断のための検査と評価
骨転移の診断
新家 俊明
1
,
上門 康成
1
Toshiaki Shinka
1
1和歌山県立医科大学泌尿器科
キーワード:
前立腺癌
,
骨転移
Keyword:
前立腺癌
,
骨転移
pp.181-183
発行日 1996年3月30日
Published Date 1996/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901756
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
前立腺癌は乳癌,肺癌などとともに高率で骨転移を生じる悪性腫瘍であり,脊椎,特に腰椎や骨盤骨や肋骨に転移することが多い。骨転移をもつ進行性前立腺癌が無症状であることもしばしばであるが,前立腺癌の初発症状が骨痛や脊髄圧迫による神経症状や病的骨折であることも稀ではない。
転移性骨腫瘍の診断には単純X線撮影と骨シンチグラフィが最も頻繁に用いられてきた。最近では薄断面CTや局所MRIが診断の一助となることが知られている。しかし確定診断のためには骨生検が必要となることもある。
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.