病院めぐり
聖路加国際病院泌尿器科
福井 準之助
pp.349
発行日 1995年4月20日
Published Date 1995/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901505
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聖路加国際病院は東京の中央区にあり,旧浅野内匠守の屋敷跡,芥川竜之介の生誕の地,慶應義塾大学や明治学院大学の発祥の地という明治時代の文明開花の地に位置している。平成4年に病院の改築がなされ,全病室が個室という時代先取りの病院として注目されている。聖路加国際病院泌尿器科の歴史は古く,昭和16年に東北大の杉村七太郎教授を診療顧問に迎えて開設され,その後杉村先生の退任により東北大武藤外科出身の上中省三先生が外科の中で泌尿器科を担当した。昭和39年に岡本重禮前副院長が日本医大泌尿器科講師から赴任され泌尿器科として独立した。岡本先生によりもたらされた米国の新しい泌尿器科学を学び巣立って行った医師達が第一線で活躍しているが,2年以上勤務した医師としてダムロンパンワッタナチック,川守田安彦,藤岡知昭,稲葉善雄,藤本恭士の諸氏である。岡本先生の後輩として横浜市大から里見佳昭,宮井啓国の両氏の赴任,それ以後北里大泌尿器科から多くの泌尿器科医が1年交替の常勤医として赴任した。また,昭和47年から22年間,北里大の遠藤忠雄助教授が非常勤医師として勤められた。現在のスタッフは平成5年から赴任した福井準之助部長,昭和45年から勤務している永田幹男医長,平成6年に赴任した藤野淡人副医長,丸典夫医師の4名の常勤医と,岡本重禮顧問と貫井文彦非常勤医師によって診療がなされている。
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