昨日の患者
性機能,妊孕力が回復した2症例
藤野 淡人
pp.189
発行日 1995年3月30日
Published Date 1995/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901484
- 有料閲覧
- 文献概要
人工尿路括約筋の設置患者には若年者も含まれるわけであり,その場合,性機能あるいは妊孕力が問題となる。特にカフを尿道に設置した場合,性交そして射精が可能なものなのか,誰もがいだく疑問であろう。この疑問に見事に答えてくれた2症例を紹介する。
1例は16歳時に交通事故で脊髄損傷,神経因性膀胱,溢流性尿失禁などを来たし,18歳時に尿道球部にAMS800を設置した。間欠的自己導尿は要するが,尿の禁制は保たれた(Gerontology6:171-177,1994)。
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.