今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術
バルーンタンポナーデ法
牧野 真太郎
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院産婦人科
pp.984-988
発行日 2021年10月10日
Published Date 2021/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210506
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●産科出血のほとんどは双手圧迫法,子宮収縮薬,タンポナーデ法などの低侵襲処置と適切かつ迅速な輸液,輸血管理によって,さらなる侵襲を回避できる.
●危機的状況下では,統括指揮者(コマンダー)を決め,コマンダーが輸血手配を含め,院内の関連部署と連携し,指揮をとることが大切である.
●バルーンタンポナーデはその利便性や効果より頻繁に使用されるが,あくまでバルーンタンポナーデテストであるため止血不能時には追加治療を開始する.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.