増刊号特集 泌尿器科病棟マニュアル—ベッドサイドの検査と処置・私はこうしている
ベッドサイド検査の実際
尿検査の実際
橋本 博
1
1旭川医科大学泌尿器科学教室
pp.13-17
発行日 1995年3月30日
Published Date 1995/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901415
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尿にはさまざまな成分が含まれ,その異常の有無の検討は泌尿器科疾患の診断に際し,きわめて有用な情報を提供してくれるものである。また尿という検体は通常患者に全く負担をかけることなく,大量に,しかも繰り返し採取できるということからも臨床検査としてきわめて有用性が高いと言える。そのような点から,尿検査は日常の検査として最も頻回に,ある意味で気軽に行われていると思われるが,採尿法など留意すべき点は少なくなく,誤った検査手順は誤った結果を招く可能性がある。日常私達泌尿器科医が最も慣れ親しんでいる検査であるがゆえに,陥り易いピットフォールも存在する可能性があると思われる。本稿では以上のような点に留意しつつ,ベッドサイドにおける尿検査の実際を述べてみたい。
図1,2には以下に述べる新鮮尿検査.24時間尿検査の手順をそれぞれまとめて示した。
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