特集 塗抹検査
技術解説
尿沈渣の実際
加藤 暎一
1
,
堺 秀人
1
1慶応義塾大学内科
pp.814-819
発行日 1965年9月15日
Published Date 1965/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915806
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はじめに
尿沈渣は比較的簡易な検査法でありながら,腎臓その他全身疾患の診断と予後判定に大きな意義を有することは改めていうまでもない。しかし実際に行なわれている方法は,かなり各個人,各施設によってまちまちなものがあり,お互の値を比較するのに困難を感じることがまま見うけられる。故に本稿においては最も標準的と思われる手技を紹介し,あわせて各々の沈渣のもつ意義について述べたいと思う。
なおこの問題に関する詳しい成書ないしは綜説としては,代表的なものとしてはLippman1)Strauss2)Letteri3)などを参照せられたい。
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