病院めぐり
大津赤十字病院泌尿器科
本郷 吉洋
pp.797
発行日 1994年9月20日
Published Date 1994/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901302
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琵琶湖の西南端に位置する大津市に全国で3番目の赤十字病院が開設されたのは明治37年4月でした。その後,改築を重ね,平成2年4月には病棟が新築され,現在は病床数909床となりました。このうち,泌尿器科は15床が割り当てられていますが,しばしば割り当て分を越えています。開院当時より現在に至るまで当院は滋賀県下では中核的病院の一つであり,また泌尿器科を専門に扱う施設が少ないことから,県下を中心に開業医からの紹介患者,とりわけ血尿排尿困難などを主訴とする患者が多いようです。昨年,特定機能病院制度が発足し,特定機能病院ではない当院への紹介患者数は激減するのではないかと危惧しておりましたが,思ったほどの影響はないようで,まだまだ「赤十字のマーク」も捨てたものではないと改めて見直した次第です。
現在,スタッフは本郷吉洋副部長,大阪医大泌尿器科からのローテーターである谷正剛医師の常勤医師2名に加えて,秋田康年医師(昭和51年より当科に勤務。昭和53年に開業されて現在に至る。)に非常勤で御助力いただいています。少数ながら,いや少数なればこそ入院,外来患者についての情報交換,治療方針の統一のためのカンファレンスを随時行っています。また,3名の共通の趣味であるゴルフ談義や,政治経済,スポーツ一般から内輪の噂話に至るまで,上下の別なく意見の言える医局です。
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