今月の主題 腎臓病診療のエッセンス
全身管理にかかわる重要なポイント
薬剤性腎障害
志水 英明
1
1中部ろうさい病院腎臓内科
pp.2038-2042
発行日 2009年12月10日
Published Date 2009/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104241
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ポイント
●非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の腎障害には,腎動脈収縮による急性腎不全と間質性腎炎にネフローゼ症候群を伴ったものがある.体液量貯留,高カリウム血症などの電解質異常も起こす.
●造影剤腎症は造影剤使用による腎障害で,その後の腎障害のみならず,心血管合併症や死亡率も高くなる.特に心臓カテーテル検査に関連するものが多い.
●リスクのある症例にNSAIDsや造影剤を使用する場合には,その後の腎機能の評価を行う.
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