今月の主題 連携して診る腎疾患―タイムリーな紹介から患者マネジメントまで
腎疾患の鑑別とマネジメントの要点
薬剤性腎障害を疑ったら
井上 紘輔
1
,
寺田 典生
1
1高知大学医学部内分泌代謝・腎臓内科
pp.1958-1962
発行日 2012年11月10日
Published Date 2012/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106529
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ポイント
★腎機能低下患者では,薬剤の排泄能が低下しているため,腎排泄性の薬剤で,薬剤性腎障害を発症しやすい.
★腎臓の障害部位によって,臨床像が異なる.薬剤ごとに特徴があることを理解していると原因薬剤の推測につながる.
★あらゆる薬で薬剤性腎障害は起きうる.肝排泄性の薬剤であっても,疑わしければ中止を検討すべきである.
★薬剤投薬前後の血清クレアチニン(Cre)値の上昇は,薬剤性腎障害を疑う根拠となるが,同時に尿所見の変化も重要である.
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