増刊号特集 泌尿器科治療薬マニュアル—私の処方箋
疾患別薬剤投与プロトコール
感染症
抗菌抗生剤の副作用
岸 洋一
1
,
舩津 久美
2
1都立豊島病院泌尿器科
2都立豊島病院薬剤科
pp.136-137
発行日 1993年3月30日
Published Date 1993/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900876
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抗生剤の副作用
1.ペニシリン系,セフェム系
薬剤過敏症としてのアレルギー反応はほとんどすべての抗生剤で報告されているが,ペニシリン系に最も多く,次いでセフェム系である。即時型と遅延型に大別され,前者は投与数分から数時間に現れ,鼻炎,蕁麻疹から重篤なアナフィラキシーショックに至るまでの症状を呈する。遅延型は発疹,蕁麻疹,紅斑,皮膚炎,関節痛,リンパ節腫脹等多彩である。重篤なアナフィラキシーショックの多くはペニシリン注射剤によるもので,ペニシリン経口剤やセフェム系では頻度は極めて低い。
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