今月の主題 腎不全の病態と治療
治療
抗生剤の使い方
斎藤 篤
1
1慈恵医大第3内科
pp.498-499
発行日 1976年4月10日
Published Date 1976/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206515
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抗生剤の体外への排泄経路には腎性および腎外性があるが,とりわけ腎を介しての排泄が最も重要なことはいうまでもない.
したがって,腎不全患者に抗生剤療法を実施する場合,通常つぎの2点が問題となる.第1は高い血中濃度が長時間持続するために,無計画な連用により副作用(毒性)が出現しやすくなることであり,第2は副作用を恐れるあまりに,薬効の得られない少量程度にしか使用されないことである.
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