今月の主題 臓器感染症と抗生物質の選択
消化管感染症
抗生剤と下痢
黒田 芳信
1
,
藤岡 利生
1
1大分医科大学・第2内科
pp.1730-1731
発行日 1991年10月10日
Published Date 1991/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901088
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ポイント
診断のポイント
1)下痢発症前の抗菌薬投与の有無
2)下痢・腹痛・発熱を主症状とする
3)大腸内視鏡検査(偽膜の形成)
4)便培養にてC.difficileの同定
5)糞便よりC.difficileの毒素の証明
治療のポイント
1)原因と考えられる抗菌薬をすべて中止する
2)腸管の安静と体液のバランスの維持
3)重症例にはバンコマイシンまたはメトロニダゾールの経口投与
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