増刊号特集 泌尿器科治療薬マニュアル—私の処方箋
疾患別薬剤投与プロトコール
腫瘍
BRM
藤岡 知昭
1
1岩手医科大学泌尿器科
pp.102-103
発行日 1993年3月30日
Published Date 1993/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900859
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BRMの現状
BRM(Biological Response Modifiers;生物反応修飾物質)とは,宿主のがん細胞に対する生物学的反応を修飾することによる結果として,がんと宿主間の関係を変え治療効果をもたらすような薬物または試みのことである。現在,BRMとして,臨床的に使用されているかあるいは臨床治験中であるものは,BCG,OK-432,Lactobacillus casei及びNorcardia rubra cell wall skeleton等の細菌製剤および関連化合物,PSK,Lentinan及びSchizophyllan 等の多糖体,その他Ubenimex(bestatine),Levamisole,Bro-primine及びCimetidineなどの生体外産生物と,インターフェロン(IFN:-α,β,γ)及びインターロイキン(IL:-1,2,3,4,6),Thymosin,Transfer factor,Colonystimulating factor(CSF:M-,G-,GM-)及び腫瘍壊死因子(TNF)等のサイトカイン,モノクローナル抗体,腫瘍関連抗原及びマクロファージ,natural killer(NK)細胞,lymphokine-activated killer(LAK)細胞及び腫瘍浸潤リンパ球等のエフェクター細胞等の生体内産生物に大別される。
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