増刊号特集 泌尿器科治療薬マニュアル—私の処方箋
進歩と新しい展開
神経系薬剤の進歩
小川 秋實
1
,
三沢 一道
1
1信州大学医学部泌尿器科
pp.10-13
発行日 1993年3月30日
Published Date 1993/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900825
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高齢患者の多い泌尿器科においては,排尿障害はもちろんのこと,脳血管性痴呆をはじめとする種々の精神障害を持つ場合が多く,向精神薬,自律神経薬の使用は日常診療において重要な位置をしめている。
高齢化社会が進むなか,この分野の薬物療法は目覚ましく進歩しつつある。例えば下部尿路を支配する神経系統には,従来から言われているコリン作用系,アドレナリン作用系以外の神経経路の存在も示唆され,その経路に作用する薬剤が,排尿障害,尿失禁の治療に応用できないか注目されている現況である。
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