画像診断
維持透析患者に発生した腎細胞癌の2例
黒川 泰史
1
,
大田 和道
1
,
小島 圭二
1
,
中村 章一郎
1
,
米沢 正隆
2
1高知赤十字病院泌尿器科
2中村市民病院泌尿器科
キーワード:
画像診断
,
腎腫瘍
,
血液透析
Keyword:
画像診断
,
腎腫瘍
,
血液透析
pp.885-888
発行日 1992年10月20日
Published Date 1992/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900707
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【症例1】
患者 64歳,女性.
原疾患 慢性糸球体腎炎.
透析歴 1974年,血液透析に導入.
主訴 右側腹部痛.
現病歴 1991年1月下旬から右側腹部痛,肉眼的血尿が生じたため精査加療目的にて当科紹介入院となった.
入院時現症 右側腹部に鈍痛,および軽度の圧痛を認める.
検査所見 維持透析患者の成績としては,血尿を認める以外異常所見なし.
【症例2】
患者 63歳,女性.
原疾患 慢性糸球体腎炎.
透析歴 1980年,血液透析に導入.
主訴 左腎腫瘍.
現病歴 1991年4月定期血液検査にて肝機能障害がみられ,腹部精査のためCTを施行したところ,左腎に腫瘍がみつかり,精査加療のため当科紹介入院となった.
入院時現症 左側腹部に直径約10cmの可動性のある腫瘤を触知,同部に圧痛はみられなかった.
検査所見 軽度の肝機能障害,血膿尿を認める以外維持透析患者の成績として異常なし.
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