画像診断
乏血管性小腎細胞癌と高血管性骨転移巣
菅谷 公男
1
,
塚田 大星
1
,
能登 宏光
1
,
西沢 理
1
,
加藤 哲郎
1
1秋田大学医学部泌尿器科学教室
キーワード:
画像診断
,
腎腫瘍
Keyword:
画像診断
,
腎腫瘍
pp.349-351
発行日 1991年4月20日
Published Date 1991/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900302
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患者 69歳,男性.
主訴 左殿部痛.
既往歴 16歳のとき肺結核.23歳のときデング熱,虫垂炎手術.25歳のとき長崎で被爆現病歴 1989年10月中旬から左殿部痛が出現し,次第に激痛となった.1ヵ月後に某整形外科を受診したところ,X線像とCTで左仙腸関節部の広範な骨溶解性腫瘍と右腎の小嚢胞を指摘された.排尿困難があり前立腺の腫大も認められたため,泌尿器系腫瘍の骨転移を疑われ,11月27日当科へ紹介となった.
検査所見 血液一般,血液生化学,尿検査,尿細胞診とも正常であったが,前立腺性酸フォスファターゼ(PAP)1.9ng/ml,ガンマセミノプロテイン(γ-SM)4.1ng/ml(4.0ng/ml以下),前立腺特異抗原(PSA)4.2ng/ml(3.6ng/ml以下)で,γ-SMとPSAが若干高値であった.
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