病院めぐり
県立がんセンター新潟病院泌尿器科
小松原 秀一
pp.624
発行日 1992年7月20日
Published Date 1992/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900642
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新潟市は日本海に面して,信濃川,阿賀野川の2長江の河口に位置し,古くからの港町として栄え,明治元年には横浜,長崎などとともに5港のひとつとして世界に開かれました.新潟県の県庁所在地として,市政100年を経た今,人口は48万人を数え,上越新幹線,高速道路網および空路の整備された日本海側最大の都市であります.雪国とはいえ新潟市の積雪は少なく,住環境としても申し分ありません.県境に連なる山波に豊かな川の流れと広大な田園風景,時に荒々しく時には静かに夕日を沈める日本海は,安らぎに満ちた暮しと豊かな人情を育み,おいしい米に酒,新鮮な魚というこのうえない恵みを与えてくれます.
さて,当院は1961(昭和36)年に全国に先駆けて地方がんセンターとして発足し,癌の診療と研究に重点をおいた総合病院として運営されています.病床数は450床,外来患者数は1日当たり平均1,161人(1990年)を数え,常勤医は66名で厚生省の臨床研修病院に指定されています.当院の情報調査部は入院診療録の管理とともに,院内癌登録を行っており,開院以来の登録患者は22,871人(1990年)で,予後の捕捉が100%と特筆すべき努力が払われ,癌に関する臨床研究に貢献しています.なお,1991年度より,新潟県癌登録が開始され,当院に事務局がおかれました.
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