Japanese
English
特集 前立腺肥大症の薬物療法
Ⅰ.ホルモン系薬物
C.その副作用を中心に
Pharmacology and Side Effects (Hormonal Treatments for Benign Prostatic Hyperplasia
穂坂 正彦
1
Masahiko Hosaka
1
1横浜市立大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
前立腺肥大症
,
薬物副作用
,
インポテンス
Keyword:
前立腺肥大症
,
薬物副作用
,
インポテンス
pp.288-293
発行日 1992年4月20日
Published Date 1992/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900567
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はじめに
前立腺肥大症のホルモン系薬剤として現在本邦で使用されている薬剤は,酢酸クロルマジノン(Chlormadinone acetate,プロスタール®,帝国臓器),アリルエストレノール(Allylestrenol,パーセリン®,三共),カプロン酸ゲストノロン(Gestonorone caproate,デポスタット®,日本シェーリング),オキセンドロン(Oxendolone,プロステチン®,武田薬品)である.これらの薬剤はすべて腺腫の縮小を目的に開発されたものである.
近年,前立腺肥大症の治療法の適応に際して,患者のquality of life(QOL)の考慮の重要性が提唱され,特にTURをはじめとする手術療法の適応が再考されている.事実,経過観察ないしは薬物による保存的治療の対象は多くなりつつある.
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