病院めぐり
栃木県立がんセンター泌尿器科
中薗 昌明
,
村木 淳郎
pp.263
発行日 1992年3月20日
Published Date 1992/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900563
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栃木県立がんセンターは1971(昭和46)年がん検診センターとして開設し,胃,肺,子宮癌の集団検診や精密検査などを行って栃木県民の癌の早期発見,予防に努めて県民の健康の保持,増進を計ってきましたが,検診から治療までの一貫した診療体制を確立するため1986年9月がんの専門施設として開設されました.
センターは宇都宮市の南方に位置し,JR宇都宮駅よりバスで25分,東北自動車道の鹿沼インターチェンジからも約20分で来られ,比較的交通の便にめぐまれています.ベッド数は180床,医局員は42名で,がんセンターとしてはこじんまりとしたものです.しかし私共に課せられた使命は大きく,栃木県民の健康保持のため最新鋭の医療機器を駆使して最高水準の医療を実施するよう努力しています.センターの役割はがんにかかわる諸問題を対象として,①がんの診療に関するあらゆる事業,②がんの臨床研究,③がんの予防と検診,④がんの診療従事者の研修,育成,⑤がん対策に関わるあらゆる事業を遂行することにあると考えています.泌尿器科の定員は2名ですが,骨盤内臓器を扱う大腸,肛門外科,婦人科と骨盤内外科の概念のもとに協力体制をしいています.レジデントシステムは3年制で,外科系,内科系に大きく分けられていますが,インターンシステムのようにコースは自由に選択出来るようになっています.
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